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2009年6月25日 (木)

床屋の少年

今日は床屋で体験したちょっとした話をストーリー仕立てにお届けします。

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床屋は最近流行の1000円カットである。

安いということもあるけど、時間もかからないし、何よりすべてがスマートだ。

明朗会計、清潔感、機械的に並んで、機械的にカットされる。

ここでは理容師は誰でもいいし、次回同じ人だったとしても覚えているかどうか。


いつもどおり、精算機に1000円が吸い込まれて席に案内される。

先客は子供が一人。平日の夕方早い時間はこんなもんか。

「全体的にサッパリと。量が多いのでスいてください」

1000円カットに仕上がりも期待していない。

僕らはいつしか、安いモノに期待してがっかりしたくないという思考が定着しているようだ。

深入りを避ける。もはや処世術なんてものじゃなく、当然のこと。


規則的なハサミの音。時間が来れば終わるはず。




しかし、座っているといつもと様子が違った。

隣の子供が話している内容が、自然と耳に入ってくるのだ。

学校のこと、親のこと、部活のこと。

子供の母親よりちょっと若いくらいの理容師も、ハサミを動かしながら軽快に話しに付き合う。

親でも先生でもなく、姉でもなく。

そう、一昔前の「床屋」と呼ばれた光景だ。

自分を担当している若い理容師も黙々と仕事をしているが、隣が気になってしょうがない様子。

ついに彼の興味がこちらの椅子に向いてきた。

「おねーさんいくつ?」「おにーさんは良く来るの?」

あっという間に彼の頭のサッパリし、お礼が店を飛び出す。


残された大人はマッサージを受けた後のように、彼の話をする

「積極的ですねぇ」

「最近話しないですよねぇ」

「あの若さは羨ましいですねぇ」

担当の理容師は最後、自己紹介をして送り出してくれた。



スマートなこと、楽なことの陰で失った風情のなんと多いことか。

無駄だと考えられていても、光り輝くモノのなんと多いことか。

バンドなんて無駄の固まりだが、こうして音と人が繋がり、重なっていく。

昨夜のラーメンを思い出しながら、夕暮れの帰途についた。

 了

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なお、投資も無駄かつロマンな作業ですよ。企業を応援できるし。この話はまた今度。


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コメント

突然のコメント失礼致します。
失礼ながら、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
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もしよろしければ、こちらのページから相互リンク登録していただけましたら幸いです。
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今後ともよろしくお願い致します。
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投稿: sirube | 2009年6月26日 (金) 00時42分

無駄とはよく言うけど、
その無駄な話が面白かったりためになったり、
なんて事はよくありますわ。


無駄の無いスマートな世の中?
まっぴらごめんです。

投稿: ジュンペイ | 2009年6月26日 (金) 02時45分

>ジュンペイ
一人旅とかそうだよね~
また行きたくなってきた.. しばらく無理だけど。
親子でバックパッカーとか行ってみたいわー

またSさん彼女飲みやりましょう~

投稿: すーさん | 2009年6月29日 (月) 22時53分

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